わかば深圳教室 教室長ブログ

教室長渡辺 敦

わかば深圳教室長、深圳日本人補習校の進路・教務アドバイザー。大連、内モンゴル、蘇州、香港を経て、現在は深圳在住。海外教育歴は15年。イノベーション都市深圳にて、「深圳×教育」をテーマに深圳独自の教育を提供すべく活動中。教育現場では言語習得と認知能力の相関関係「ダブルリミテッド問題」について実践的な指導を研究している。また「中国の受験問題」と「日本の人口減」の解決策として中国人学生の日本留学の環境整備を進める。

micro:bitでプログラミング × STEM 夏期講習特別授業

micro:bitを乗せたqbitとコントローラー


わかば深セン教室のSRコースの夏期講習9日目、10日目は、毎月1回授業内で学習しているmicro:bitとJavascriptを夏休み特別授業ということで、micro:bitをqbitという2輪自立型のロボットのガジェットに連結させプログラミングをしました。
いつもはmicro:bitだけを使って、ボタンやセンサーを利用したプログラミングをしてきましたが今回はmicro:bitを一人あたり2枚ずつ使用し、1枚はロボットと連結、1枚はコントローラーに連結させました。
ロボット用のmicro:bitには、コントローラーから送信された情報を受信したときにどのように動作するのかをプログラミングしておき、コントローラー用のmicro:bitにはコントローラーを操作した時に、ロボット側のmicro:bitにどのような情報を送信するのかをプログラミングしました。
「if」、「if else」などのコードも見慣れてきましたし、micro:bitでのJavascript入力は入力補助機能もあるので、みんなどんどん打てるようになってきています。
ロボット、コントローラーも自分たちで組み立て、iPadでコードを入力、入力が終わったら、micro:bitとiPadをBluetoothでペアリングして、2枚のmicro:bitにデータを送信します。
こういった一連の作業を終えたら、やっとロボットをコントローラーで制御できるようになります。
コントローラーとロボットを識別するためのコードを間違えてしまっているため、他の人のロボットにつながってしまい、教室内が一時大混乱に陥ってしまいましたが、そんな経験もプログラミングを学ぶ上では重要な体験と言えます。
生徒一人一人が様々な問題をクリアして、やっと辿り着いたサッカー大会。
自分たちが組み立て、コードを入力したロボットでのサッカーゲームは買ってきたロボットで遊ぶのとは大違いだったようです。うまく動かなかったり、ドテっと転んだりするのも、自分たちで作った物なので、かわいく、おもしろく見えたようです。

参考のため、今回使用したコードを下に記載しておきます。




コントローラー用のコード

handlebit.handlebitInit()
radio.setGroup(1)
basic.forever(() => {
if (handlebit.getHandleSensorValue(handlebit.HandleSensorValue.JOYSTICK_X1) < 50) {
   radio.sendNumber(1)
   basic.pause(50)
} else if (handlebit.getHandleSensorValue(handlebit.HandleSensorValue.JOYSTICK_X1) > 200) {
   radio.sendNumber(2)
   basic.pause(50)
} else if (handlebit.getHandleSensorValue(handlebit.HandleSensorValue.JOYSTICK_Y1) < 50) {
   radio.sendNumber(3)
   basic.pause(50)
} else if (handlebit.getHandleSensorValue(handlebit.HandleSensorValue.JOYSTICK_Y1) > 200) {
   radio.sendNumber(4)
   basic.pause(50)
} else {
   radio.sendNumber(5)
   basic.pause(50)
})

qbit用のコード

qbit.qbitInit()
radio.setGroup(1)
radio.onDataPacketReceived( ({ receivedNumber }) => {
  if (receivedNumber == 1) {
    qbit.setMotorSpeed(-50, 50)
  } else if (receivedNumber == 2) {
    qbit.setMotorSpeed(50, -50)
  } else if (receivedNumber == 3) {
    qbit.setMotorSpeed(50, 50)
  } else if (receivedNumber == 4) {
    qbit.setMotorSpeed(-50, -50)
  } else if (receivedNumber == 5) {
    qbit.setMotorSpeed(0, 0)
})


深センを満喫する季節です!

「妃子笑」という品種のライチ。


深センの6月はライチの季節です。そこら中にあるライチの木に緑のライチの実が実ってきました。
日本の桜のように、タイミングを逃すと旬のライチを食べることができません。ライチは日持ちもしないので、私はライチが熟すの今か今かと木の下から狙っているところです。
今年は6月17日が端午節の休みでもあり、ライチの旬でもあるので、この日曜日はライチの争奪戦になるかもしれません。


色づき始めたライチの実

ライチと言えば、唐の詩人杜牧がライチを歌った漢詩もあります。

 長安廻望繍成堆 山頂千門次第開
 一騎紅塵妃子笑 無人知是茘枝来

騎馬が砂埃を上げてやってくるのを見て、誰もが緊急の早馬が来たと思っているところ、それを見ていた楊貴妃だけがライチが届いたことを知っているので微笑んでいるというなんともほのぼのとした情景です。ここで出てくる「妃子笑」という言葉がライチの品種名となっています。

深センではそこら中にある「ライチ狩り」ができるスポットもあるので、家族で行ってみるのもいいと思います。ただ、ライチは食べ過ぎると漢方でいうところの「上火」という、体が火照った状態になるので、実は暑い夏には向かない食べ物なので、子供ならせいぜい5個、大人でも10個程度を目安に食べすぎないように気をつけてください。
6月中旬から6月いっぱいまでがライチのシーズンになりますので、「楊貴妃が食べた」とも「世界で一番美味しい」とも言われる深センの新鮮なライチをぜひ味わってみてください。


バナナの花も咲いています。


まだ緑色のライチ


micro:bitでプログラミング × STEM vol.4

4月のmicro:bitは「Yes、Noボタン」のプログラミングをしました。
クイズ番組で使われるような、正解のときには「ピンポーン」、不正解のときは「ブブー」という音を出しつつ、正解なら「チェック」不正解なら「バツ」を表示し、さらに、正解数をカウントしようというものです。
実際のプログラムは、以下のように大きく3つのパートに分けてプログラムしました。

ボタンAを押すと「Yes」のアイコンを表示し、メロディーを流す


let correct = 0
input.onButtonPressed(Button.A, () => {
correct += 1
music.beginMelody(music.builtInMelody(Melodies.PowerUp), MelodyOptions.Once)
basic.showIcon(IconNames.Yes)
})

ボタンBを押すと「No」のアイコンを表示し、メロディーを流す


input.onButtonPressed(Button.B, () => {
music.playTone(131, music.beat(BeatFraction.Quarter))
music.rest(music.beat(BeatFraction.Sixteenth))
music.playTone(131, music.beat(BeatFraction.Whole))
basic.showIcon(IconNames.No)
})

micro:bitを傾けると「Yes」のカウント数を表示する


input.onGesture(Gesture.LogoUp, () => {
basic.showNumber(correct)
})

授業の様子。

そもそも入力自体に慣れていない子供達が未だに慣れない手つきながらも、補助入力機能を駆使しながら、根気よく、効率よく入力できるようになってきました。
ボタンを押したら音を出す、ボタンを押したらLEDにアイコンを表示させるなど、「◯◯◯をしたら◯◯◯をする」というプログラミングの根本的な部分も理解し始めています。
今はまだ基本の入力だけですが、少しずつ自分なりにプログラムを変えてみることもできるはずです。次回がまた楽しみです。


micro:bitでプログラミング × STEM

micro:bitとコーディング中プログラム


わかば深セン教室のSRコースでは、毎月1回micro:bitというマイコンボードを使ってプログラミングを学びます。今回は、春期講習の3日目に、友達同士の相性を図る「ラブメーター」なる装置のプログラミングをしました。
コードは簡単で、二人の人が手をつなぎながら「0端子」と「GND端子」に触れると、micro:bitのLEDディスプレイにランダムに0〜10の数が表示され、それがその二人の相性になっちゃうという装置です。


micro:bitにコードを転送中

この講座での狙いは、将来のプロのプログラマーを育てるということではなく、プログラミングもしながら「手で触れて物作り」をして、問題解決能力、想像力などを伸ばすことにあります。そして何よりプログラミングを楽しんでほしいと思っています。
micro:bitには、加速度センサー、地磁気センサー、温度センサー、光センサーが実装されており、それらの機能を活用して自作の百葉箱、エレキギターなども作ることができます。


友達と手をつないで相性チェック!

特にここ深圳では「華強北」超巨大電子部品街があるので、micro:bitの拡張性を生かした、深圳でしかできないプログラミング教育、STEM教育ができます。せっかく深圳にいるのですから、楽しくテクノロジーに触れながら深圳ならではの学習をしましょう!


ハードウェアのシリコンバレー深センを知ろう!

深センで注目のJENESIS社を訪問!

 深圳日本人学校の春休みの初日にあたる3月16日(金)、深圳の発展を象徴する企業であるJENESIS社社長の藤岡さんに、小中学生を工場見学に招待していただきました。大型バスまでチャーターしていただきありがとうございました。
 昨年、藤岡さんとお会いした際に、深圳に住む子供達に深圳だからこそできる教育、深圳だからできる経験をさせたいという話をしたところ、「ぜひ!」というお返事をいただいていました。せっかくお返事をいただいていたにも関わらず、その場で盛り上がって行動しない典型的な日本人のように、私が企画を動かさずにいたところ、藤岡さんの方から「子供向けのイベントをやりましょう!」と逆にお誘いいただきました。「深圳に住む子供達のために」という藤岡さんの情熱に、教育を専門とする私の方が背中を押される形で今回のイベントが実現することになりました。


JENESIS社藤岡社長によるレクチャー

 藤岡さんからは、深圳のハードウェア産業の潮流とその渦中にあるJENESISではどんな製品を製造しているのかを子供達にも分かるようにレクチャーいただき、東京大学の伊藤先生からは中国の歴史から深圳の歴史、深圳で起こっているイノベーションについてレクチャーいただきました。
お二人のレクチャー中、子供達が真剣にメモをする姿は今回のイベントの中でも最も印象的なことでした。子供達の知識の欲求が自然とペンを動かしているようで、これこそが学びだという象徴的なシーンを垣間見ることができました。
 日本から世界から注目を集めている自分たちの住む深圳を学ぶ機会に際し、子供達がこれほどまでに興味を示し、真剣に学べるものなのだと驚くばかりです。
 伊藤先生のレクチャーの最後には、このイノベーションが巻き起こる世界で「きみたちには何が必要なのか」という問いかけがあり、「深圳はすごいな」で終わるのではなく、将来について考えるきっかけもいただきました。


東京大学伊藤先生によるレクチャー

 工場をひとしきり見学したあとの質問コーナー。どんな疑問が飛び出すのかと思っていたところ、子供達がしつこく聞きたがったのが「検品作業」について。発注した部品が、そもそも注文通りの物なのか、不良品が混ざっていないのかを検査するその作業についてやたらとくらいついて質問をしていました。
 深圳に住んでいるとは言え、日本社会に暮らす中で、注文した物が確実に届く、不良品などはないという、日本の当たり前の中で暮らす彼らにとって、「検品」が一種異様なことに感じられたようです。
日本の当たり前は、世界の当たり前とは限らないということ。これはグローバル社会で日本人が活躍する上で理解すべき非常に重要なことだと思います。そういった学びも含め、今回の工場見学は非常に非常に有意義な体験となりました。
 非常にお忙しい中、このような機会を作ってくださった藤岡さん、伊藤先生、本当にありがとうございました!


JENESIS社の製品

JENESIS社工場内