わかば深圳教室 教室長ブログ

教室長渡辺 敦

山形県出身。小学生時代は、近所で捕まえた昆虫を飼って生態研究をしてしまうような理科少年として山形の自然の中で伸び伸びと育つ。京都での大学生活を終えた後、中国の東北部や内蒙古で日本語講師として活躍。蘇州を経て香港に渡り、現在はわかば深圳教室の教室長として奮闘中。数年前までは、そのふくよかな体型から「エピスのトトロ」先生として大人気だったが、一念発起のダイエット&ジョギングの成果で、今はスマートな「なべちゃん」先生に大変身。温厚な性格ながら熱血受験指導に定評あり。

わかば深圳教室始動!

毎年進化し続ける教室、わかば深圳教室の今年の春期講習では、新6年生と新中3生が2日間の12時間特訓を実施中です!

午前9時から午後21時までの12時間に問題演習を中心の時間割を設定しています。

その狙いは、「何時間でも勉強できる」「やった分だけ成長できる」ことを体感してもらうためです。

「12時間も勉強なんて大変!」と思われるかもしれませんが、ゲームや漫画という誘惑を排除した環境であれば、自らの成長をその場で実感できる環境は全く苦痛ではありません。

逆に家庭学習ができない場合は、「意志が弱い」のではなく、「環境が整っていない」と考えるべきかもしれません。

今回の特訓で、少しでも勉強をする自信と成長する楽しみを実感してくれていたらと思います!

さぁ、今年もわかば深圳教室がんばるぞ!!!


「海外からの受験セミナー」を終えて


わかば深圳教室にて、香港から教務部長の圷を迎え、「海外からの中学受験セミナー」を開催いたしました。多数ご参加いただき誠にありがとうございました。

今回のセミナーは「中学受験」がテーマであったため、中国・海外からということで深圳では少しハードルの高いイメージがあったかと思います。しかし、中学受験をするかしないかに関わらず、日本の教育が進もうとする方向性を知ることは、どの学年の子供を育てるに際しても有益なことなので、多くの方にお声がけをさせていただきました。

昨年度から急速に進んでいる「英語中心の入試の広がり」は、2020年度の大学入試改革や小学校での英語教育の改革が急ピッチに進んでいることにあります。そして、その教育改革の最大の要因は世界のグローバル化にあります。

私たちは目先の進学(中学・高校・大学受験)にばかり気をとられずに根源的な教育の課題である、グローバル社会(もしかしたら反グローバル社会)で生きる今の子供達がどのような力を身につけておくべきかを考え、どの教育資源へ投資をするのかを選択していく必要があります。

グローバル社会で必要とされる能力は、外国語を単に操る力ではなく、その言語を駆使しタフな交渉に挑む力、異文化理解、高度な専門性などとされていますが、それらの力をつけるにはどうすればいいのか。

そして、日々新聞紙面を賑わしている「AI」が人間に代わって仕事をこなしていく未来に、今の子供達ができる仕事はなんのか。

この不確定要素の多い時代に、子供達を社会に送り出す以上、一定の準備を子供たちにさせる必要があります。

そのためには、まず私たち大人が現状を正しく認識し、知識を持つことだと思います。受験という観点で言えば、子供達に「勉強しなさい」という前に、その勉強に意味があるのかを大人も見つめ直す必要もあります。

今回のセミナーでも、私たちが提唱する中学受験のあるべき姿もお伝えいたしました。中学受験勉強は単に中学に合格するためにツールなのではなく、逆に中学受験を利用して「全力で物事に挑戦する楽しみ」「努力をすることの尊さ」「大きな目標を達成できたときの喜び」を経験しながら大きく成長するチャンスだと考えています。

セミナーの冒頭でもお話しいたしましたが、私は深圳に住む多くの親御さんが教育に対する関心を深めることが、深圳の教育レベルの押し上げること繋がると確信しています。そして、今回非常に多くの方に足を運んでいただき、教育について知識を共有できたことは、深圳の教育環境にとって大きな歩みになったかと思います。

今回のセミナーは、ご参加いただいた保護者各位のご協力をもって非常にすばらしいセミナーになりました。今後、またこのような機会を設けることができる日が来ることを楽しみにしています。

ありがとうございました。


平成29年度 土浦日本大学高等学校 帰国国際生入学試験

 10月29日(土)に、平成29年度入試の口火が切られ、香港での土浦日大高等学校の帰国生入試が実施されました。今年度の入試を占うこの試験について、今年も分析していきたいと思います。

 昨年度は、同校の大学合格実績の自信の表れか、試験が難化しましたが、今年の一番の印象は数学の難易度が下がったことにあります。昨年度難化した英語のレベルを維持したまま、数学の難易度が下がったので、インター校・現地校などで英語を得意とする生徒にとっては受験しやすくなったかと思います。
 逆に、数学を得意教科としていて、日本人学校などで特に英語に力を入れて来なかった生徒にとっては、数学で差がつかない上に、英語で差をつけられてしまうことで、上位クラスでの合格を逃してしまうケースも出てきそうです。

 この傾向だけを見ると、英語力重視の試験ということが言え、近年急増している中学受験における英語入試実施校の増加と同じ傾向と言えます。これはインター生・現地校の生徒だけが有利なのではなく、日本人学校生でもしっかり英語を勉強していれば、試験が有利に戦えると言えるでしょう。

 しかし、試験で有利に働くことと、子供の教育や日本の将来を見据えた教育とは必ずしも合致するとは言えません。昨今の英語重視の入試事情は冷静に見つめないと、大きく舵取りを誤ってしまうのではないかという懸念も忘れてはいけないと思います。

 話題がそれましたが、各教科のテストを分析してみましょう。

国語

【構成】
 大問1語彙・文学史などの知識問題/大問2論説文/大問3小説文/大問4詩/大問5古典
 構成は例年通りで大きな変化はありませんでした。全体の特徴としては、大問1以外でも知識問題が目立っています。また、今年度は大問2から大問4にかけて、接続詞を選択する問題が出題されています。
【分析・対策】
 読解問題の選択肢は紛らわしいものもあるので、普段から吟味して選択肢を選ぶくせをつけておく必要があります。(例えば選択肢の文中の心情語、理由部分、その他キーワードなどに着目し、根拠づけながら選択肢を切っていく)
 また、接続詞の問題を中心に、空欄補充問題も多く出題されるので、空欄部分の前後を中心に文章の流れを意識して読む必要もあります。
 最後に、古典は出題できるものも限られてくるので、代表作は粗筋だけでも目を通しておくと良いでしょう。宇治拾遺物語、今昔物語、徒然草などが一般入試も含め過去に複数回出ています。(今回は「徒然草」)

数学

【構成】
 大問1 小問集合(5題)/大問2 小問(3題)/大問3 文章題(文章題・売買損益)/大問4 1次関数・2次関数/大問5 平面図形(線対称・二等辺三角形)
【分析】
 今年度の問題は概ね基礎的なレベルの問題が多く、昨年度に比べ極端に差がつく問題はなかったようです。問題の難易度というよりも大問1の資料に関する問題や大問3の文章題の文字の多さに対して不慣れなために動揺した人がいたかもしれません。
 しかし、実際に問題を解いてみると、資料の問題は知識を必要とせず、図表をしっかり確認するだけのものでした。
 一方、大問3の文章題は登場人物や未知数の数(使用されている文字数)に圧倒されたり、売買損益の苦手意識のために必要以上に難しく感じたりした人もいたかもしれません。
 また、同問の(3)では単純に方程式を解けば解を得られるのではなく、条件に合う解を確かめる必要がありました。これは、普段から型にはめて問題を解いているだけの人にとってはハードルが高かったかもしれません。
【対策】
 全体の難易度は決して高いものではありませんでしたので、初めての高校入試とは言え、落ち着いて問題を解くことがやはり重要です。そのためにも、苦手な問題や時間のかかりそうな問題は後回しにするなど、全体の攻略方法を試験開始時に落ち着いて考えてみるとよいでしょう。今回の構成で言えば、大問3に苦手な文章題があるのであれば、確実に解けそうな大問4を先に解いておけば、焦りや不安を後に引きずることを避けることができます。ほんの30秒でできることなので、すぐに計算問題を解き始める前に全体の構成を把握するようにしましょう。

英語

【構成】
 大問1・2長文読解/大問3会話文読解/大問4発音・アクセント/大問5並び替え/大問6・7空所補充
 英語は一昨年から昨年にかけては大きく難化しましたが、昨年から今年にかけては形式・難易度ともにほぼ変化無しです。
【分析・対策】
 昨年同様、時間との戦いになったのではないかと思います。まず長文以外の問題(大問4から大問7までの発音・アクセント、文法、語彙の問題)ですが、時間配分としては10分ちょっと終わらせたいところです。難易度としてはどれも基本的な問題でノーミスでいきたいところです。
 そうすると残り時間が40分弱で長文3題なので、長文1題につき10分ちょっとという計算になります。速読力に相当自信があればそのまま頭から読み進めて解いていくことも出来るかも知れませんが、そうでなければ作戦面で工夫をする必要が出てきます。
 分量から言っても、一度読んだところを何度も読み返すロスは避けたいところです。まずざっと問題に目を通し、聞かれている事柄やキーワードを意識しながら、ポイントと思われる語や文に線引きしながら読んでいきましょう。それだけでも解答やその根拠の箇所を探す時間がかなり短縮されるはずです。
 特に大問2では、多くの中学生にとって馴染みの薄いであろうスコットランドの様々な地名やその位置関係などが問われています。そういったポイントに注目しながら読めた受験生とそうでない受験生では、この問題にかかった時間が大きく違ったのではないかと思います。
 大問3は、全て読まなくても出来るタイプの問題です。小問1は前後の文のみでOK。小問2は手がかりを探す必要がありますが、会話文で分量が少ないため、探し出すのに時間はかかりません。
 これからいよいよ入試が本格化します。英語の実力を上げていく努力は日々怠らず、同時に過去問などを通じて自分の志望校に合わせた最適戦術に磨きをかけていきましょう。

土浦日本大学高等学校 帰国国際生入学試験情報

海外入試

 日程:2016年10月29日(土)
 試験地:台北、香港、バンコク、上海、シンガポール、ジャカルタ
 試験科目:国語・数学・英語(各50分マークシート方式)・面接(受験生のみ)
 合格発表:2016年11月7日(月)


宇宙に立つ

ここ数日の空が澄んでいるのか、香港や深圳の夜空にも肉眼ではっきり確認できる星があります。南東方向に見えているのが木星、南方向に火星、土星そして赤く輝くアンタレスも見えているはずです。わかりにくい場合は、「StarWalk」というアプリがお勧めです。

火星、木星、土星、アンタレスなどを一度に見る機会もなかなか無いでしょうから、ぜひ見てみてください。3つの惑星の明るさの違い、色味の違いもわかると思います。火星とアンタレスでも、火星の輝かしい赤とアンタレスの少し不吉な感じのする赤に違いがあり、比べてみると面白いものです。

今回はそれらの星を見てほしいということではなく、もう少し面白い試みをしてみてはどうかと思います。それはこのブログのタイトル通り「宇宙に立つ」という試みです。


その前に数学的な確認を1つ。

一直線上にない3点が存在する場合、ただ1つの平面が存在する。

3つの点を結べば三角形ができ、その三角形の面を無限に延長すれば、そこに平面がイメージできるかと思いますがどうでしょうか。


今、その3点を夜空に浮かぶ、火星、木星、そして自分(地球)とします。
そこに三角形とそれを含む平面をイメージしてみてください。
なんとなく火星と木星から自分自身に下ってくるような大きな坂道をイメージすればよいと思います。そして、その平面こそが我々が住む太陽系の惑星が公転する公転面ということになります。
つまり公転面を基準にするなら、私たちはかなり斜めに立っていることがわかります。

どうでしょう。

宇宙を立体的に、感覚的に感じることができるでしょうか。

私は惑星の公転面を基準にして考えたときに、そこに垂直に立っていないということを頭ではなく、座学ではなく、実際の感覚で感じるときに、「宇宙に立っている」「宇宙に存在している」ような実感がわいてきます。


今回はさらに面白いことに、惑星の近くにアンタレスもあります。アンタレスがあるということは、さそり座、いて座があり、近くに天の川も見えるということです。

天の川の正体はご存知でしょうか。地球、太陽系を含む銀河系(天の川銀河)の円盤を真横から平べったい形として見ているのが天の川です。天の川は太陽系を含む銀河そのものということになります。そして天の川の傾きはそのまま銀河の傾きであるわけです。

このことから、銀河の円盤面に対して自分が傾いて立っていることもわかりますし、平面的な川ではなく奥行があると思うと、宇宙の広がりも感じられるのではないでしょうか。


そして、はじめに考えた太陽系の公転面と銀河の円盤面を合わせて考えるとその平面の傾きは一致しないことがわかるでしょうか。

太陽系の公転面は銀河の円盤面に対して約60度傾いているといわれています。

どうでしょう。

空間の認識という意味ではもしかしたら非常に体感しにくいことかもしれません。宇宙に立たないまでも、夜空を楽しむにはいい条件がそろっているので、ぜひ夜空を楽しんでみるのはどうでしょうか。


今日は夏至です。

夏至の朝の美年広場。ビルの窓にも青空が映える。

昨晩、コーヒーを飲みながら考え事をしていると、突然、携帯電話が「ポロリン」と何かの通知音。何かと思って見てみると、

「明日は夏至です。」

最近インストールしたばかりの「風水アプリ」が今日の夏至を知らせてくれました。風水にはまっているわけではありませんが、風水アプリなるものをインストールして少し遊んでみたのです。

深圳市は北緯22度33分と、北回帰線のわずかに南に位置しています。そのために、この夏至の日の正午頃には太陽がほぼ頭の真上に上り影がほとんどなくなるので、その瞬間が毎年楽しみでなんとなくソワソワしてしまうのです。
なんとなくソワソワするその日を忘れてかけていた私に風水アプリが知らせてくれるのと同時に、そもそも風水と夏至に関連性があることに気づかせてくれました。


電灯の影がほぼ真下にできている。

風水について少し調べてみると、紀元前1000年、今から3000年ほど前の中国にその起源があり、その知識と経験が脈々と受け継がれ、1つの思想が確立されてきたということです。

私は特に風水や占星術を信じるわけではありませんが、千年単位で蓄積されてきた情報や経験から一定の方向性を見出すという意味では、確実性はなくとも、一つの経験則として意味があると思えるので非常に興味深いと感じています。

携帯電話が「ポロリン」と鳴った昨晩は、満月で今日が夏至。地球の北極が太陽に向けて最も傾くと同時に、その背面に月が位置するといういつもより特別な夏至の知らせだったようです。

そう言われてみると、月が一際明るく輝いているように感じてしまうし、今日の夏至という日の空も一際鮮やかな特別な青色に感じてしまいます。

科学の発展した現代とは言え、ヒトが進化したわけではないので、「今日は特別な日だ」と言われれば、そのような気もしてしまうわけで、まして科学の発達していない、1000年以上も前の人々であれば、人心を操るのも決して難しいことではなかったのだと思います。唐の玄宗皇帝が風水の秘伝の流出を防ぐ策を講じたというのもうなずけます。


長いポールの影もこんなに短い。

私は「風水」も面白いと思いますが、「漢方」にもまた同じように興味があります。いったいどこの誰が鹿の角なんかを利用し、そして効能があることを確かめたのか。ヒトデやらトカゲやらタツノオトシゴやらがアルコール漬けにされているのを見かけますが、本当に効能があるのだろうか??

以前、私が足をくじいた時に薬局で店員さんがオススメしてくれた漢方の塗り薬がありました。雲南省で生産されその薬は捻挫や切り傷に効果があるとのことですが、成分はなんと「国家機密」。少し不安な気持ちとワクワクする気持ちでその薬を使ってみましたが、間違いなく効果があり腫れがひき、痛みもやわらいだのです。

風水でも玄宗皇帝が登場しましたが、玄宗皇帝は漢方にもさぞかし興味があったのか、玄宗皇帝と漢方を検索してみると、情報が湯水のように出てきます。自分自身のために漢方を発展させたのか、愛する楊貴妃のために必死だったのかわかりませんが、ありとあらゆる物で実験させたのかもしれません。

近代的な生活で薄らいではいますが、今でも中国では風水やら漢方やら不思議な観念の影響を受けながら人々は生活しています。何でもかんでもロジカルに処理するのではなく、「なんだかよく分からないけど良いんだよね」というような非論理的な部分が残されているのは、現代社会においては、ホッとできる心のゆとりかとも思います。

中国のこの謎めいた部分こそが中国の魅力なのかなと、なんとなく特別な夏至の日に感じています。普通の日であるような気もするし、特別な日であるような気もしてきます。ただ、不思議なことにいつもより空が青く感じるのは科学的な根拠に由来することなんでしょうかね?